『 研究室が辛い・ストレスと感じるときのアプローチ 』を管理人の経験からまとめます。
Googleに”研究室”というキーワードを入れると、関連するサブキーワードを表示してくれます。このサブキーワードは上位から検索が多い順に並んでいます。
研究室 休む メール
研究室 ストレス
研究室 行きたくない
上記のキーワードで検索する学生は多いです。(管理人の憶測ですが)普通の学生なら、研究生活の過程で2度や3度検索しているかと思います。研究というのは、ときとして辛くて苦しいものです。
そこで今回は「研究室が辛い」「研究室がストレス」といったキーワードでたどり着いた方へむけた管理人のメッセージとなっています。
結論ファースト
結論からいうと、伝えたいメッセージは以下の通り。
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ストレス問題は自力解決のみ
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慣れによるキャパシティー向上を使え
- 研究室をサバイブした先は明るい
研究室におけるストレス
はじめに研究室において、何がストレスになるのかを把握しましょう。管理人が考えるストレスは以下、3点。
① 研究室の人間関係がつらい
② 毎日の研究がつらい
③ その他がつらい
①は人間関係のストレス。指導教員が怖かったり、へんな人だったりする。先輩研究員との関係がパワハラでつらい、他の研究生との能力の差にストレスを感じている場合。
②は研究そのものに対するストレス。毎日の研究が肉体的・精神的につらい状態。研究に興味が持てない、研究成果がでなくてストレスを感じていたり、ゼミや学会発表、卒論にストレスを感じていたりする場合。
③は研究や人間関係は良好なのに、ストレスを感じている状態。学費のためにバイトとの両立が必要であったり、就活や将来への不安があったり、プライベートに問題があったりして、間接的に研究室が嫌に思えてくる場合。
今回の記事では、② 毎日の研究がつらい に関してアプローチを書いていきます。①や③のストレを同時に抱えている方がほとんどかと思いますが、切り分けて考えましょう。
毎日の研究がつらいに対するアプローチ
研究を受験に置き換える
研究そのものに対するストレスを、そっくりそのまま受験に置き換えてください。
<研究>
毎日の研究が肉体的・精神的につらい状態。研究テーマに興味が持てない、研究成果がでなくてストレスを感じていたり、ゼミや学会発表・卒論にストレスを感じていたりする場合。
<受験>
毎日の受験勉強が肉体的・精神的につらい状態。受験科目に興味が持てない・成績が上がらなくてストレスを感じていたり、模擬テスト・受験にストレスを感じていたりする場合。
この記事を読んでいる読者なら、つらい受験勉強を経験済みかと思いますが、その際、困難に対してどのように乗り越えたのでしょうか。肉体的・精神的にストレスを感じた場合、どのような習慣(考え方)をすれば、困難を解決できたのでしょうか。
研究室の場合、他のストレス要素と絡み複雑となっていますが、研究そのものに対するストレスは、受験勉強に対するストレスと同じ構造です。受験を経験した人であれば、その経験の中に問題解決のヒントがありますので、探ってください。
ストレス問題は自力解決のみ
「あれ、結局自分でヒントを見つけるの?」「答えはどこ?」と云いたい人もいるはず。辛い言い方をすれば、具体的なストレス解決案を提示することが出来ないです。
ストレスに対しての対しての感じ方・対処法は人それぞれです。人それぞれの肉体・精神・環境に応じて、ストレスとの向き合い方が変わってくるためです。
そのため、万人に向けた万能薬のような解決法はありません。あくまで提示できるのはアプローチのみです。具体的な解決策に関しては、Googleで情報を仕入れて実践するもよし。似た境遇の人を参考にして少しでも気を紛らわせるもよし。自力でもがき苦しみながら答えを探し、泥臭く問題に向き合うしかありません。
そのときに仕入れた柔軟な考え方、実践して得た習慣などは今後の人生でも役立ちますので、ストレスフルな人は、どうか今の困難に立ち向かってほしいです。
習慣(慣れ)によるキャパシティー向上を使え
研究そのものに対するストレス状態(絶望)がいつまでも続くのかというと、そうではありません。地道に思考錯誤しながら対処していれば、習慣(慣れ)が解決してくれます。
習慣(慣れ)によるキャパシティー向上の流れ
- 習慣(慣れる事)によって、無意識にできる部分が増える
- 無意識な部分はエネルギーの節約になるので、エネルギーが余る
- 余ったエネルギーで、今まで以上のパフォーマンスを発揮
管理人の経験
以下、管理人の経験を参考にしてください。
管理人は、研究室に通い、実験を行い、論文を読み、データーをまとめ、雑用を行いと平日は、ほぼ毎日そのような生活を丸半日行ってきました。おそらくというか、確実に「慣れたこと」によってキャパシティー(能力的な許容範囲)が増えました。
以下文章は、管理人が研究室1年半のときに若手研究生に向けて発表した発表原稿の1部です。研究生活に慣れたことで、キャパシティーが増えたと書いています。
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① 肉体的なキャパシティー
研究室に配属されてから半年くらいは、朝9時から夕方5時〜7時の滞在時間でも、かなり大変だという印象があったのですが、最近では、夜の9時でもあまり疲労は感じません。夕方5時や7時なんかは結構早くやってきます。やっている実験量自体も1年前の1.5倍-2倍はこなしています。それでも、家に帰ったら、まだエネルギーが残っています。
② 頭脳の面でのキャパシティー
英語の論文に関しても、最初見た時は頭痛がして、読むのに苦労しました。最近は抵抗なく読んでいます(まだスラスラは読めませんが)。1年前は1時間読んで感じていた疲労感が、現在では2時間くらい読んで感じる疲労感と同じか、それ以下です。もちろん読むスピードも早くなっていますし、理解力もよくなっています。
③ 実務面でのキャパシティー
パワポでの資料作成・エクセルやワードでのデーター整理に関しても同じ事がいえます。パワポの資料はこれまで30本近く作りました(論文購読が中心)。去年苦労して様々なパターンのスライドを作った事が、現在のパワポ作りの糧になっている気がします。また、エクセル・ワードでのグラフ・統計・図の加工も、昔に比べてサクサク出来るようになりました。
④ 精神面でキャパシティー
実験は、上手くいかないことがほとんどですが、その時に心が折れる頻度が減りました。実験の結果としてメガティブだったらまだ良いものの、何日(場合によっては何週間)も掛けた操作が途中でしくじってやり直しになったりする事があります。その際の、失敗に対する耐性(粘り強さ)が上がりました。
研究室で進化した事のまとめ
1日1日の単位では同じこと・似たことの繰り返しであまり実感が湧かなかったのですが、1年前や半年前と比べると、研究生活に関することなら、肉体的にも頭脳的にも精神的な面でも、キャパシティー(能力的な許容範囲)が向上しているなと感じるわけです。その過程で、あまり意識せずとも出来ることが増えてきました。実験も何度も繰り返しているものは、あまり気を張らずに出来ますし、論文購読・データー整理も慣れてきたことで、始めの頃よりストレスなくこなせる部分が増えています…。
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研究生に限らず、学生も社会人もすべての人に共通する事ですが、人間は習慣(慣れ)の生物です。最初はストレス・つらいと思うことでも、回数を重ねるごとに慣れて平気になってきます。高いパフォーマンスを求められてストレスを感じる際にも、習慣を正しい方向に使い、心の制御装置を外すことで、徐々にそのパフォーマンスに近づくことが出来ます。
研究室をサバイブした先は明るい
先ほどの管理人のコラム、実は最後にこう締めています。
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このキャパシティー向上が、実社会できちんと役に立つのかはまだ分かりませんが、少なくとも研究室生活を生き抜く(サバイブする)という点では、役に立っています。
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当時M1(院)であった管理人が、実社会できちんと役に立つのか分からないと書いていますが、当時の伏線を社会人を経験した今、回収します。結論をいれば、研究室をサバイブした先は明るいです。
研究で得られた専門知識を抜きにしても、ストレス耐性・粘り強さ・思考力などなど…普通にサラリーマンをしていたの身に付けるのが難しい強みがしっかりと残ります。まぁそれ以上に、「社会人はこんなにホワイトなのね ( ´∀` )」と普通の人が感じる感覚と異なって感じるはずです。生半可にサボっていないとの前提ですが。
まとめ
『 研究室が辛い・ストレスと感じるときのアプローチ 』を管理人の経験からまとめました。
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ストレス問題は自力解決のみ
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慣れによるキャパシティー向上を使え
- 研究室をサバイブした先は明るい
研究は肉体的・頭脳・精神的にもめちゃくちゃ辛いですが、そのストレスに対しては、自己解決していくしかありません。その過程でアプローチだけお伝えすると、研究そのものが原因だったら、受験に置き換えると過去の自身の経験から、解決策を見つけやすいです。
もがきながらも研究の日々を重ねてくと、振り返ると過去の自分ではストレスに感じていたものが、今の自分ではストレスでなくなり、キャパシティーが大きくなるのを実感できるはずです。(その頃にはさらなるパフォーマンスが求められるので、本当に大変)。ただただ、研究室をサバイブした先は、間違いなく明るいです。
記事を読みました。自分の悩みを分解すると、
研究以上に、人間関係でストレスとなっていることがはっきりしました。