【就活生向け】新人研修時のロジカルシンキングセミナーを勝手にまとめ

今回は管理人が『 新人研修時に受講したロジカルシンキングセミナーの内容を勝手に要約します。

就活の時期になると、就活生も就活サイトも“ロジカル”だとか“論理的思考力”だとかを急に多用するようになるから不思議なものです。

で、「“論理的”ってどういうこと?説明できますか?」もちろん、何となく感覚的には分かっているけど、きちん説明出来ない就活生も多いでしょう。そのくせ“ロジック”とかカッコつけてやたらと使ってたら、まるで意識高い系ではないでしょうか。

“論理的”ってどういうことなのか、MECEやフレームワークについてもわかりやすく解説しますので、記事を読んでください。




この記事の持つ本当の意味

”ロジカルシンキング”の優良コンテンツなんて腐るほどあるのに、わざわざこのブログで学ぶ意味は?と思った就活生へ。以下を読んで、意味を感じないようであれば、ブラウザバックしてださい。

  • ① (大手IT企業、総合商社、某大手金融企業等)若手社員が受けている某人材教育会社のセミナー内容が記事のベース

  • ② 企業人事は、若手のうちにスキル(ロジカルシンキング)を伸ばしてほしいとセミナーを依頼

  • ③(企業の人事からすると)入社時にスキル(ロジカルシンキング)があることは絶対ではないものの、すでに身につけている就活生は、自然と魅力的に映る

⇒ 記事のポイントが出来ていれば、『 内定 』に一歩前進

今回は、重要なフレームの解説となるので、志の高い就活生なら1度どこかで聞いたことがある内容です。その場合、復習もかねてもう一度振り返ってみてください。企業の新入生向けセミナーでもこのフレームを何度も頭と体で刷り込むような内容となっていました。

注意
今回の記事には(ネタバレ防止も含め、)管理人の私見も混ぜていいます。本物のセミナーはこれにチーム内でゲームを混ぜたり、良くできたアクティブラーニングとなっていました。

結論ファースト

ロジカルシンキングに関しては、以下の通り

  • 漏れなく、ダブりなく、矛盾、飛躍がないこと
  • 日頃からロジカルな考えを心掛け、自分の書いた文章を振り返り、本で勉強して鍛える

論理的・ロジカルの定義

(若手社員向けには)、以下の定義でOKとのこと

  • 矛盾、飛躍がない
  • モレなく、ダブりがない

就活生もESはもちろんのこと、GDや面接の会話中ででできていれば、評価は高いよ。下手に広げすぎずに、基礎を忠実に実行しましょう。

矛盾、飛躍がない

矛盾があったら論理的でないのは、誰でもわかりますね。

飛躍が論理的でないは、「あの娘は僕に優しくしてくれた。きっと僕のことが好きなんだ。」みたいな明らかなケースならすぐにわかるかと思います。しかし、「やっぱグローバルな環境で働きたい。だから商社志望」ってのも、第三者からしたら飛躍してますからね。

こういう飛躍はESや面接で就活生が度々やらかしてしまいがちです。聞いてる方からしたら話のスタートからゴールの間で何ステップか抜けています。そこで「え?」ってなります。もちろん言ってる方からしたら、当たり前のことだから飛ばしてるんだろうけど、それはどんな人にとっても当たり前とは限りません。

さっきの例で言ったら、例えば海運会社やメーカーみたいなとこもグローバルと言えるかもしれないし、そもそも海外で就職するって手もあります。自分なりに、グローバル→(飛躍)→商社」の間をつなぐ何かがあったんだろうけど、そこをすっ飛ばしたら、聞いてる方からしたら「はぁ?」ってなるから、説得力にかけます。

モレなく、ダブりがない

これが俗にいうMECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)といいます。私たちは話を進めるときには根拠を述べたり、考えられる可能性・選択肢を示します。この際に、漏れやダブりがあると、聞いている方からすれば違和感が生じます

簡単な例を挙げます。

GDのお題「新たな就活情報サービスを考えよ」

A「まず就活の情報源って何があるか洗い出そう」

B「おけ。ネットとSNSとか、日経新聞とか?」

C「セミナーもいっぱいあるじゃん」

B「じゃあ、ネット、紙媒体、イベントで分類する?」

A「俺この前OB訪問したけど、どれに入るの?」

C「うーん。社員ってのも追加する?」

B「それイベントと被るとこ出てくるよね」

ABC「…」

とまあこんな感じで、キッチリ漏れなくダブりなく分けるのは難しいです。

論理的・ロジカルに考えるための考え方

論理的・ロジカルに考えるための考え方として、いくつかお伝えします。

MECE 

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はじめに、聞き馴染があるであろうMECE(ミーシーです。MECEとは、「相互に排他的な項目」による「完全な全体集合」を意味する言葉で、絵で表すと高校のときに習った集合みたいで簡単に理解できます。

例題として、“大学”をMECEに分類してみましょう。国公立と私立、人数別、地域別等でMECEに分けられます。

フレームワーク

さっきの例題の“国公立と私立”みたいなMECEに分けるための視点を“切り口”といいますフレームワークってのは既に確立された、よく使う切り口のことです。

ビジネスの3C(Company, Competitor, Consumer)とか4P(Product, Price, Promotion, Place)は聞いたことあるはずです。フレームワークを使えば、議論の第一歩目を綺麗にスタートでき、迷走してグチャグチャになるのを防げます

例えば、うちの会社のカップ麺が売れねーぞって時に、あーだこーだ理由を考えるのではなく、3Cの切り口を使ってスタートします。Company(自社について:うちのカップ麺は旨いのか。改善点はないのか)。Competitor(競合他社:ライバルはどんな戦略なのか)。Consumer(顧客:誰をターゲットにしてるのか。健康志向の女性か?それともガッツリ食べたい若い男か?)。思いつくままに味が悪いとか、値段が高いと言い出すよりはるかに論理的な議論が出来ることがわかるでしょう。

さすがに、長時間かけて行う外資コンサルのジョブでもなければ、普通の会社の普通の30分くらいのグループディスカッションで3Cや4Pまで持ち出す機会は少ないかもしれません。でも、「男女別で分けてみよう」とか、「年代別で考えよう」くらいの切り口は絶対使いこなせるようになるべきです

ロジックツリー

ロジックツリーとは、対象をどんどん何段階もMECEに分けていって、選択肢や可能性が木みたいに分岐した状態のことを言います。下の例を見てもらうとすぐにわかるかと思います。

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これが出来ない就活生は本当に多いです。例えば「コンビニの利益を増やせ」っていうテーマのグループディスカッションでも、いきなり「高齢者はあまりコンビニを使ってないから、そこをターゲットにしよう」とか言い出すんですよね。高校生レベルの思考力かよ。とっかかりはそれでもいいけど、最後に班の案を発表するときに、いきなりそんなこと言ったら幼稚さ丸出しです。

何がいけないのかわからない人へ。コストを削るという手段があることを考えましたか?既存客の売上を増やすという案より優れている理由は?“高齢者をターゲットにする”という案はあくまでロジックツリーの“売上を増やす→新規客”という1つの選択肢です。たとえ良いことを言っていても、いきなりポンと出してきたら“論理的な議論”の結果とはみなされません。よく覚えておきまましょう。

MECE・ロジックツリーの補足

同じ対象をMECEに分ける場合でも、切り口は複数あります。目的に適した切り口を選びましょう。例えば、コンビニの客を分けるなら、“新規と既存”、“男性と女性”なんかはいいのですが、“右利きと左利き”なんて分け方しても意味がありません。

ロジックツリーを展開するときは、同じ階層で似たようなレベルにしましょう。例えば、“売上を増やす”と“人件費を減らす”じゃおかしいです。

論理的・ロジカルな思考力を鍛えるには

この3点を継続しましょう。

  • 日頃からロジカルに考えようと心がける
  • 自分の書いた文章を振り返ってみる
  • ロジカルシンキングの本で勉強する

日頃からロジカルに考えようと心がける

論理的思考力をつけたければ、日頃から常にじっくり考える習慣をつけるしかありません。例えば、TOEICの得点を上げる勉強法を論理的に考えてみましょう。バイト先の飲食店の売上を増やす方法でもいいです真面目に研究している理系学生なら、勝手に身に付くので問題ありません。

※ただし研究で使っているロジカルシンキングは、ビジネスで使っているロジカルシンキングと異なる場合があるので、1冊くらいはビジネス向けのを読んで、ズレを確認しましょう。

 

とにかく日頃から常に考えておきましょう。

 

自分の書いた文章を振り返ってみる

以前書いた自分の文を改めて読むと、おかしな点に気付くはずです。例えば、インターンに出したES・過去に出したレポート等をもう一度読んでみましょう。新たな発見があるはずです。

書いて出来ないことは、話して出来るようになりません。書くことと話すことは、ビジネスで使う場合、密接にかかわってきます。まずは、書く段階で意識・修正して徐々に刷り込んでいきましょう。

ロジカルシンキングの本で勉強する

「うちの志望業界はロジカルシンキングとか言ってないし」とか「コンサル受けないし」という認識は甘いです。社会人はたいてい研修でロジカルシンキング講習を受けているため、普通の社員でも学生が思う以上に、論理的思考力が身についていて、また求められます。

 

上司・顧客への『報・連・相』ひとつとっても、論理的でなければ、突っ込まれます。

 

だから業界に関わらず、きっちり本でロジカルシンキングを勉強して社会人と同じ思考回路に近づくべきです。本を一冊買ってしっかり勉強しておくだけで、並のボンクラ大学生達とは簡単に差がつけられます。

おススメの本はこれ。原作『考える技術・書く技術は、世界の主要コンサルティングファームでライティングのコースを教えるバーバラ・ミントが書いた本で入門編です。管理人が、ラボの教授、セミナーに来たコンサルファームの人、上司と3人におススメされた鉄板の一冊です。

まとめ

新人研修時に受講したロジカルシンキングセミナーの内容を勝手に要約 』しました。

ロジカルシンキングに関しては、以下の通り

  • 漏れなく、ダブりなく、矛盾、飛躍がないこと
  • 日頃からロジカルな考えを心掛け、自分の書いた文章を振り返えり、本で勉強して鍛える

就活にありがちな例を出しながら説明したので、とりあえず論理的思考の定義と実際の使い方はわかってもらえたでしょう。就活時の面接やグループディスカッションの場で活用してもらうことがベストですがそんな急には使いこなせないはずです。

日頃から意識して考えることで徐々に身に付くスキルとなっていますので、まずは日々のレポート作成の、ES作成の段階でぜひ意識して身に着けてください。

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