【学会発表に参加すべき?】メリット・デメリットまとめ

学会発表により、論文以外の方法で自分の研究を世に広める」という意義が前提としてありますが、他にメリット・デメリットなどはあるのでしょうか。そもそも参加すべきなのでしょうか?

今日は、『学会参加に関する役立つ情報(メリット・デメリット)』をまとめます。




学会参加により得られるメリット

学会に参加するメリットを4つ紹介していきます。

① 学外の専門家と意見交換の場

学会では自分の研究領域に近い専門家たちがやってきます。

学外の専門家に、自分の研究に対する意見を聞くチャンスです。

「面白いね」と言われたり,逆に自分の研究の至らなさを認識したりして,

自分の研究のモチベーションを上げることにもつながります。

学会では、専門家から知識やアイデアをいただくことで、今後の研究のインスピレーションを得ることが出来るかもしれません。

② 自分の研究を客観視し、整理する

発表準備をする段階で、自分のこれまでの研究データーと向きあうことになります。その際に、自分の研究を客観視し、頭の中を整理する機会が生まれます。

③ 他大学・研究機関を知り、仲間を作る。

他大学・研究機関を知ることで、井の中の蛙状態を防ぐことができます。

例えば、他人の発表と比べることで,自分の研究強み・弱みを認識できます。このことが、学会後の研究方針転換に役立つこともあります。

色々な人と仲間になるチャンスです。

研究でのコネクションを作る。自分の同業者を見つける。自分とは畑が異なる人と交流を持つ。その後の就職や共同研究に繋がりそうな人と知り合いになる。Potentail reviewer の当りをつける。などなど、つながりを大切にしていきたいところです。

④ 発表能力を向上させる。

聴衆の前提知識を推測し、聞き手に合わせて発表を行うことで発表能力の向上につながります。

限られた紙面、限られた時間内で論理的に事実を端的にまとめる能力が、学会発表では求められます。以上を準備・経験する上で発表能力も向上します。

学会参加により失うデメリット

学会に参加するデメリットを1つ紹介していきます。

① コストがかかる

単純にコストがかかります。ここでいうコストとは、金銭的な負担(※参加費・交通費・宿泊費)だけでなく、学会発表の準備にかかる労力全般(研究・資料作り・想定質問・発表練習など)です。

※ 研究室によっては、一部負担~全額負担されます

学会発表に参加すべきか・否か

「 学会発表に参加するかどうか?」は、上記のメリット・デメリットを参考に、各個人が判断していただければと思いますが、管理人の意見は以下となります。

  • 【平常期】参加する
  • 【就活や多忙な時期】断固、参加見送り

管理人は、学会で3回パワーポイント・ポスター発表しました。

コストはかかりますが得られるものも多く、参加する機会があるのなら、学部生であっても、参加で良いかと思います。院生はもちろん参加で!さすがに1回も参加したことない院生がいたら、「モグリ」でしかないです。忙しくなる前に1回は参加しといた方が良いですよ!

一方で当時就活解禁の3月に学会発表に参加した際は(ほぼ強制)、忙しくて詰みました。どちらもメンタルが疲れ切るまでやって3月は耐えたものの、4月の両活動ともに棒に振りました。

注意

9割以上の学生は、大学院(修士課程)以降もアカデミックに残るわけではありません。特に一般ルートで就職する場合、研究と就活のプライオリティは、はっきりと就活としていた方が良いと思います。研究室を外れて客観的に振り返るようになると、より一層そう思います。

まとめ

『学会参加に関する役立つ情報(メリット・デメリット)』をまとめました。

学会参加における4つのメリット

  • ① 学外の専門家と意見交換の場
  • ② 自分の研究を客観視し、整理する
  • ③ 他大学・研究機関を知り、仲間を作る
  • ④ 発表能力を向上

学会参加におけるデメリット

  • ① コストがかかる(金・時間・メンタル etc…)

何を目的に学会発表に参加するのかを事前に考えておけば、より実りある学会発表ができること間違いなし。

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