今日は『大学院の講義に関して卒業単位内容』についてまとめます。
大学院進学を考えている学部生からみると「大学院の卒業単位は何単位?」「講義内容はどう異なるの?」といった疑問が生まれてくる頃ではないでしょうか。参考にしてください。
結論ファースト
記事の結論は以下の通り。
- 必要な卒業単位は30単位。修士論文提出が必須
- 講義内容は、出席数の基準が甘く、ペーパーテストがなく、集中講スタイルが大半
大学院で必要な卒業単位は?
国立の大学院・私立大学院でも共通しています。
「2年間で30単位 」
大学院では 「2年間で30単位 」あれば、卒業資格を得る事が出来ます。但し、修士論文の審査に合格しなければ卒業する事は出来ません。この条件は、国の大学院の設置基準で決まっていることなので、多くの大学院で共通しています。
(引用:国の大学院の設置基準)
博士課程前期を修了するためには、博士課程前期に2年以上在学し、上記の履修方法により30単位以上修得し、修士論文を在学期間中に提出しその審査及び最終試験に合格しなければならない
管理人も調べてみましたが、国立T大学院、S大学院、H大学院。私立のH大学院、県立のH大学院、S大学院でも卒業要件は30単位でした。この中で卒業研究(修士研究)が12単位(もちろん必須)ありますので、選択して受講する講義といわれるものは、18単位 になります。
学部時代は4年間で約130単位必要であることから考えても、卒業単位に関しては比較的に緩く設定されています。(その分、研究が普通に忙しいです)
コースによっては34単位必要なところもあるようです。(例外:放送大学院 臨床心理学コース 4単位)
大学院の講義(学部時代との違いは?)
大学院の講義の内容に関しては、受講した科目が少ないので、先輩・後輩の様子やネット上の情報、シラバスなどを参考に書かせて頂きます。
印象に残ったのは、学部生時代との違いです。違いとして、以下の4点があります。
- 出席数の基準が甘い
- ペーパーテストがない
- 集中講義スタイルの授業が多い
- 学部時代とは一線を画した講義もあり
① 出席数の基準が甘い
出席基準に関しては、甘いです
学部時代(理系)の講義というのは、出席に関して厳しい授業が多くあります。
・多くの授業で16回のうち4回以上休んだらアウト
・小テストが行われるので、休んだら成績がガタ落ち
というものが多数でした。(あくまでもウチの大学は)
一方で大学院の授業は、
・16回のうち10回出席すれば良い
・就活・学会などで出席数が足りない場合は救済措置
※ 社会人学生にも配慮しているのでしょうか(授業によって例外もあります)。
② ペーパーテストがない
小テストや最終の筆記テストが(基本的には)ありません
学部時代は、多くの理系科目でペーパーテストがあったのですが、大学院の場合は、最終レポートが成績として重視されます。その点、テスト勉強に苦しむ事はなくなるのですが、知識の習得を自己管理しなければなりません。
③ 集中講義スタイルの授業が多い
集中講義スタイルの講義が多くあります
実際管理人が受講している授業の単位も、18単位中14単位は、そのスタイルのものです。他大学の先生が講師になることが多く、1日の講義や演習(5コマ)で1単位で貰えたり、講演を聞いて感想ペーパーを書くことで、単位となる授業もあります。
また、学会発表に参加で1単位貰えたり、日々のゼミでも2単位貰うことが出来ます。半期の講義を通さずとも単位を獲得する手段が多くあります。
④ その他
学部時代とは一線を画した講義もあります
実践系の講義(研究装置の実際の使い方を演習・プランコンテストに参加など)があったり、バカ高い専門書を買わされる授業(※)があありました。
※ 管理人はとある授業で、定価38800円の専門書を使いました。(学生なので、特別に9000円+税で売ってもらいました)買わされた割に全然使わないし(怒)完全に担当教授の印税です。
大学院の講義(その他)
ネットで質問に上がっている対応に管理人も答えます。
① 専門外の授業も取れるか
結論からいえば、「YES」
専門性を学ぶ大学院といえど、他の専門の講義も拝聴できます。管理人は、分子生物学・生化学が専門でしたが、MOT(技術経営)の授業も取っていました。
まとめ
『大学院の講義に関して卒業単位内容』についてまとめました。
- 必要な卒業単位は30単位。修士論文提出が必須
- 講義内容は、出席数の基準が甘く、ペーパーテストがなく、集中講スタイルが大半
出席数やテストがないことからもわかるかと思いますが、大学院の講義の単位の獲得関しては、「ぶっちゃけ学部生の頃より簡単」です。しかしせっかくの学習の機会ですから、積極的に学んでいきましょう。
理系大学院生にとって、実験、実験、実験・・・ばかりでは飽きるので、たまにある講義は、異なる刺激の場・息抜きの場としてぜひ活用しましょう。